弁護士費用特約の実務③~保険会社の弁護士紹介「担当者が個人的に紹介する」
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《弁護士の探し方(続)》
特約保険会社が、弁護士を紹介するやり方として、
「特約保険会社の担当者が個人的に知っている弁護士を紹介する」
というものがあります。
※もちろん、紹介された弁護士に相談しなければならないとか、依頼しなければならない、ということはありません。実務はそのように動いていませんし、実際、特約保険会社に紹介された弁護士に納得できなかった、と、いなば法律事務所にご相談にお出でになった方も、何名もいらっしゃいます。
これは、その保険会社が組織的に行っている、というよりも、個々の担当者レベルの話かと思います。
経験した実例を挙げると、
・業界でもシェア上位を争うような大手損保の熊本のサービスセンターの担当者から、「いなば法律事務所がよい」と勧められ、いなば法律事務所にご相談に来られた、というケースが、何件もあります。
それどころか、
・保険会社の関係者とおぼしき方が、ご自分の交通事故についてご相談に来られ、事故解決をご依頼されたケースもあります。
交通事故の損害賠償を巡って、やり合うことが多い損保の担当者が、内心では、「被害者側の立場になるならば、いなば法律事務所がよい」とお考えになり、交通事故の被害者様に、いなば法律事務所へのご相談を勧めて頂いた、ということは、(被害者側弁護士としての立場上、お礼を言うことはできませんが)交通事故解決のプロフェッショナルであろうとしている弁護士にとって、とても嬉しいことです。
また、経験した実例は、いずれも熊本県外からの紹介となりますが、
・大手損保の九州内のサービスセンター
・ネット系損保のサービスセンター(九州外)
から、稲葉弁護士に電話がかかってきて、
「こういう被害者側の案件があるが、紹介してもよいだろうか」と聞かれた経験があります。
こちらは、頼って来られた保険契約者様に、「熊本には知っている弁護士はいません。」と言いたくなかった担当者の方が、インターネットで弁護士を探して、いなば法律事務所ならばよいのではないか、と考えての紹介のようでした。
(ネット系損保の場合は仕方ないとも思いますが、大手損保の場合は、熊本のセンターに担当を変えることも、可能とは思いますので)意外と損保会社内での横のつながりがないことに驚いた記憶があります。