カルテを読み解く⑦~ズディック骨萎縮
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【Sudeck骨萎縮】
(ズディック骨萎縮、Sudeck's atrophy)
atrophy:萎縮
四肢の外傷後、急性に出現する有痛性の骨萎縮です。
交感神経性の反射で生じた神経循環系の異常反応による骨萎縮と考えられています。
【症状】
四肢の疼痛(灼熱感)と圧痛、血管運動神経失調(皮膚温・皮膚色調の変化、浮腫)、発汗異常です。
初期には、皮膚温は上昇し、発赤と浮腫がみられます。
進行すると、皮膚温は低下し、蒼白となり、皮膚や皮下脂肪は萎縮して、関節拘縮が生じます。
【交通事故との関係】
ズディック骨萎縮は、交通事故における後遺障害等級認定の場面で、CRPS(RSD)との関係で問題になってきます。
【参考文献】
中村耕三監修「整形外科クルズス」203頁(南江堂、改訂第4版、2009年)
ほか