《被害者様の声》
熊本を中心に、交通事故の被害者様のご相談やご依頼をお受けして、
「他の病院に転院したい。」
「病院の対応に疑問を感じたので、転院したかったけれども、最初に行った病院だったので、違う病院には行けないと思って我慢していた。」
といったお話を時々、お伺いします。
 
 
《弁護士の回答》
結論的には、
・病院を途中で変えることはできます。
（※　但し、状況にもよりますし、転院しないほうがよい場合もあります。受け入れ先があるかの問題もあります。）
 
実際のところ、
・病院や医師の質もまちまちですし、
・治療方針や患者様の訴えに対する態度もかなり違います。
 
また、
不幸にして、後遺障害が残ってしまった場合、
医師に後遺障害診断書の作成や必要な検査をして頂いて、後遺障害等級認定の申請を行うのが通常のやり方ですが、
（医師の先生で、後遺障害診断書の作成を、喜んでするという先生はあまりおられないのではないかと感じていますし、医師の先生から、個人的に、そう聞いたこともありますが、患者様にとって必要なことだからと）
・しっかりと対応してくれる医師と、これまでずっと治療にあたってきたにも関わらず、理由にならない理由をごにょごにょ言って他の病院にたらいまわしにしようとしたり、必要な検査をしてくれなかったりといった医師も、残念ながらそれなりにおられます。
 
※　このような医師は、熊本を中心に交通事故事件を扱ってきた弁護士の経験からすると、特定の病院や特定の医師であることがかなりあります。また、これらの点を、全てではありませんが、地元の事情として、ある程度は把握しているのが、熊本で仕事をさせて頂いている弁護士の強みとも考えております。
 
 
《具体例を挙げると・・・①》
実際のケースでいうと、
熊本市内の大規模病院ですが、さんざん患者様を待たせた結果、必要な検査を拒否した病院がありました。
この病院は、他のケースでも、経営面（金銭面）ではかなりしっかりと対応されている反面、後遺障害診断の場面になると、不親切だと感じることがしばしばありました。
 
このケースでは、結果的に、弁護士が、医療鑑定会社を探して画像鑑定を行った結果、後遺障害の等級が「３等級上位の等級に変更」され「９００万円近く賠償金を増やすことができた」のですが、「４０万円近い鑑定費用」がかかりました。
もしも、適切な画像鑑定なしで示談した場合、必要な検査をしてもらえなかったために、本来あり得た金額よりも、９００万円近く低い金額で示談をしてしまったことになったのではないか、と思われます。
 
 
《具体例を挙げると・・・②》
また、骨折され後遺障害が残ったにも関わらず、
治療にあたった病院や医師から後遺障害診断書作成を拒否され、後遺障害診断書が入手できず、途方にくれておられた女性の方の事件をお受けしたことがありました。
 
このケースでは、弁護士から働きかけをした結果、後遺障害診断書を、入通院先の後任の医師に作成して頂き、後遺障害等級認定を得ることができました。
もしも、後遺障害診断書の入手ができなかった場合、示談で解決するとなると（訴訟で後遺障害等級認定を求める方法はあります。）、後遺障害なしの非常に低い金額での示談となったものと思われます。
 
 
《病院スタッフが親切でも、医師には何も言えないことが多々あります》
これもまた問題と思いますが、
弁護士の経験上、病院において、医師の決定権は非常に強く、
リハビリをしてくれる理学療法士の先生や看護師さんが、優しくて患者様思いの方であっても、医師には何も言えない、ということが多々あります。
（医師の仕事は立派な仕事と思いますが、このような風土は、組織運営上、改善すべき問題と思います。）
 

《いなば法律事務所では、交通事故被害者様の法律相談に無料でご対応しております》
※　弁護士費用特約・法律相談費用特約が適用される方については、ご本人様に金銭的負担が生じるものではありませんので、相談料を特約保険会社に請求させて頂いております。ご本人様のご負担はございません。

後になって、しまったということがないよう、
治療中に疑問を感じた場合は、１人でお悩みになることなく、
早期に（遅くなればなるほど、対応が難しくなることが多いです。）、弁護士にご相談をされることをお勧めします。
 
 
【「解決ガイド」における参考記事】
「交通事故の損害賠償にあたり重要なこと②「熊本での病院選び・後遺障害診断書の作成」
https://www.5225bengoshi.com/guide/detail/masterid/12?start=75