事例285
2017/01/23
車両所有者:男性、熊本県玉名郡在住
交通事故の態様:出合い頭衝突(相手方に一時停止規制あり)
過失割合:10%
《事案の概要~弁護士による解決》
弁護士費用特約をご利用され、「弁護士費用の負担なく」解決できた交通事故です。
本件は、中古車の査定価格が修理費用見積額を下回る、いわゆる経済的全損の状態でした。
経済的全損は、事故に遭われた方にとって、非常に不満があるものです。
「事故に遭わなければ、今乗っている自動車に乗れたのに。」
「被害者なのに、どうして多額の出費をして、新しく自動車を購入しなければならないのか。」
「自分は多額の賠償金を求めているのではない。事故に遭った自動車を元通りにしてくれれば十分なのに。」
とのお気持ちは、弁護士としても、十分に分かります。
現在の裁判例からは、お気持ちに正面から応える解決は難しいですが、
・買替時にかかる諸費用を出来るだけ回収し、
(こちらから言わないと、保険会社は何も言ってくれないことが多いです。)
・人身損害もある場合には、人身損害で慰謝料をきちんと回収する
ことで、新しい自動車を買う際の出費を補う形で、解決することが多いです。
本件交通事故でも、約5万円ですが、諸費用その他の認定を得ることで、少しは、ご依頼者様のお力になれたもの、と思います。
《弁護士に依頼することについて》
弁護士費用特約に加入されておられなければ、費用面から、本件のような交通事故では、弁護士依頼をされないことが多いと思います。
しかし、「わざわざ特約分の保険料を支払って」弁護士費用特約に加入しておられる場合には、
せっかくの特約ですので、本件のような交通事故においても、特約をご利用されて解決された方が、メリットがあるものと考えております。
いなば法律事務所に、よく頂く相談類型ですので、今回、ご紹介させて頂きました。