依頼者：５０代女性、熊本市中央区在住
交通事故の概要：熊本県内で追突されたところ、相手方が任意保険未加入だった事案。
結果的には、後述のとおり、車両所有者の任意保険が適用できました。
 
 
《弁護士へのご相談とご依頼》
保険代理店様から、
「事故の相手方が任意保険に加入しておらず、困っている方がおられる。
弁護士費用特約があるので、特約を利用して何とか解決できないか。」
とご紹介を受けました。
 
このままでは、車両損害の賠償を受けられないことが容易に想定されました。
そこで、ご依頼をお受けし、弁護士から相手方運転者に連絡を取りました。
ところが、相手方は、当方車両の損害について具体的な賠償方法を示そうとせず、それどころか、相手方家族からの暴言行為もありました。
 
相手方と話し合いをしようとしても、時間が経過するだけと判断されましたので、
淡々と、回収手続を進めることとしました。
 
 
《弁護士の解決～弁護士会照会→熊本簡易裁判所への訴訟提起→訴訟上での回収》
訴訟の席上、和解が成立すればそれでよいですし、
最後まで争ってきた場合は、判決を取得して、相手方の資産を差し押さえることを視野に入れて、訴訟準備を行いました。
 
訴訟準備の一環として、弁護士が、弁護士会を通じて調査したところ（弁護士会照会）、
相手方車両の所有者は、実は相手方ではなく、ほかに車両所有者がいることが判明しました。
 
そこで、相手方と車両所有者の双方を被告として、
熊本簡易裁判所に訴訟提起を行いました。
 
結果的に、
相手方車両の所有者が任意保険に加入していることが分かり、
相手方と車両所有者が連帯して、当方車両の時価額「約２０万円」を賠償することで、訴訟上での和解解決となりました。
 
 
《弁護士費用特約のご利用によるご依頼でした》
本件交通事故では、相手方との交渉から訴訟に至るまでの弁護士費用を、全て、弁護士費用特約でまかなえました。
そのため、解決にあたって、ご本人様の弁護士費用のご負担はございませんでした。

本件では、高額の賠償事案ではないこともあり、弁護士費用特約がなければ、ご本人様も回収をあきらめてしまった可能性が高いと思われます。