事例809
交通事故訴訟★熊本県宇城市・男性会社員・示談交渉段階「約525万円」→訴訟提起により「約1055万円」に賠償額を増額して和解解決
被害者:男性会社員、熊本県宇城市在住
後遺障害等級:脛骨高原骨折後の下肢の痛みや痺れ等について、12級13号「局部に頑固な神経症状を残すもの」
過失割合:当方10%
《保険会社による示談交渉段階の提示額「約525万円」》
相手方保険会社の賠償提示額は、既払い金を除き「約525万円」でした。
弁護士の検討では、訴訟になった場合には、これよりも高い金額が回収できる可能性が極めて高いと考えられました。
そこで、ご依頼者様と協議の上、熊本地方裁判所に訴訟提起を行い、賠償額の増額を目指す方針としました。
協議においては、弁護士から、想定される賠償額の項目や金額について、根拠と予想をお示ししてご説明しております。
《熊本地方裁判所での訴訟活動と裁判所の和解案「(224万円+)約700万円」》
ご依頼者様の経済的な理由があり、自賠責保険から、後遺障害等級12級の「自賠責保険金224万円」を回収した上で、熊本地方裁判所に訴訟提起を行いました。
訴訟では、神経症状が生じる機序や業務上の支障等について、証拠や事実に基づき、具体的に主張立証活動を行いました。
その結果、
担当裁判官から、既払い金を除き「約700万円」での和解提案がなされました。
先行回収した自賠責保険金を含めると、示談交渉段階「約525万円」→「約925万円」(224万円+約700万円)に賠償額を増額できたことになります。
しかし、
稲葉弁護士が訴訟期日に出廷し、裁判官に対し、福岡高等裁判所に控訴することを視野に入れており、控訴審では、更に高額での和解ないし判決による解決が期待できる旨を、具体的な理由を付して説明しました。
《裁判所からの再度の和解案「(224万円+)約830万円」》
更なる和解金増額交渉を裁判所で行った結果、
担当裁判官は、福岡高等裁判所において更に高額の賠償額が認定される可能性もあることを理由に、和解案の金額を「約130万円」増額修正した、「約830万円」での和解案を再提示しました。
ご依頼者様の了解を頂き、また、相手方保険会社も増額修正後の和解案に同意しましたので、
最終的に、既払い金を除き「約830万円」での和解で、事故解決となりました。
先行回収した自賠責保険金を含めると、示談交渉段階「約525万円」→「約1055万円」(224万円+約830万円)に賠償額を増額できました。
《裁判所における和解提示額に関する稲葉弁護士の意見》
裁判官の和解案でも、控訴審で更に有利な内容での和解ないし判決が期待できる場合には、無条件に受け入れるのではなく、論理的に、反論を行い、金額交渉をするべきと考えております。
弁護士の任務は、依頼者の正当な利益の実現を最大限図ることにあります。
いなば法律事務所のポリシーとしては、安易な妥協をせずに、出来る限りの訴訟活動を心がけたいと考えております。
いなば法律事務所の担当事件でも、裁判所の初回の和解案から、交渉により金額修正された形で、和解が成立した事案が複数件ございます。
《弁護士費用のご依頼者様のご負担なし》
本件交通事故の解決にあたっては、弁護士費用特約から、弁護士費用の全額を回収しました。
そのため、弁護士依頼にあたって、ご依頼者様の費用負担はございませんでした。