事例783
交通事故訴訟★熊本県八代市・40代男性・「異議申立で神経症状14級9号」の認定を受け「既払い金を除き合計約445万円」を回収する形で和解解決
被害者:40代男性、熊本県八代市在住
職業:自営業(会社経営)
治療状況:熊本県八代市内の病院に通院6か月弱(実通院日数:約65日)
後遺障害等級:「非該当」→異議申立で「14級9号」に変更
過失割合:当方15%
《弁護士の活動①:「異議申立→等級認定」と自賠責保険金75万円の先行回収》
保険代理店様からのご紹介で、いなば法律事務所に法律相談をされた交通事故です。
後遺障害等級認定で「非該当」との結果でしたが、
弁護士が、八代市内の通院先病院に同行して医師に事情を説明し、後遺障害診断書を新たに発行して頂きました。
その上で、自賠責保険に異議申立を行い、
ご本人様の手関節の痛みについて、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」の認定を受けました。
この時点で、後遺障害分の自賠責保険金75万円を先行して回収しました。
上記75万円は、保険会社との示談では、通常は、最終示談金に含まれているものです。
本件では、この時点で先行して回収を行いました。
《弁護士の活動②:熊本地方裁判所への訴訟提起→訴訟上での和解解決》
本件交通事故では、
・ご本人様が自営業であるため、個人としては休業損害が生じていない、
・事故に遭った自動車が趣味性の高い自動車である、
などの問題がありました。
保険会社との示談交渉では、本件交通事故の実情を踏まえた適切な解決ができないと判断されました。
そのため、熊本地方裁判所(支部を含む。)に、訴訟提起を行い、本件交通事故の実情に沿った、適切な解決を求める方針にしました。
訴訟においては、
ご本人様が経営される会社が支払った外注工賃や、ご本人様が自動車に費やした改造費用・自動車の希少性などを、裁判例を引用するなどして、弁護士にて、丁寧に主張立証しました。
その結果、裁判所からは、
・休業損害:約75万円
・傷害慰謝料(通院慰謝料):約115万円
・後遺障害逸失利益:約130万円
・後遺障害慰謝料:110万円
・車両買替差額:約25万円
・車両買替諸費用:約15万円
など、合計約540万円の損害額を認定する旨の和解勧告がなされました。
当方過失15%に相当する金額を控除し、
保険会社が既に支払った金額や弁護士にて「先行回収した75万円」を除き、
更に、調整金を付した和解勧告金額は「約370万円」です。
ご本人様と相手方の双方が、裁判所の和解勧告を受け入れ、和解による事故解決となりました。
「和解金約370万円」と「先行回収した75万円」を合計した、弁護士による「回収金額は約445万円」となります。
《弁護士のコメント》
最終面談時に、ご本人様から、日本酒を頂きました。
活動内容にご満足頂けたものと、弁護士・所員一同、大変、嬉しく思いました。
今後とも、1件1件の事件について、最善の解決ができるよう、精一杯、取り組んで参ります。