事例749
交通事故示談★熊本市東区・50代兼業主婦・神経症状「併合14級」につき、約595万円の損害額認定(推定)を得て示談解決
被害者:50代女性、熊本市東区在住
交通事故の態様:熊本県内における出合い頭衝突事故(車vs車)
後遺障害等級:併合14級(14級9号「局部に神経症状を残すもの」×2部位)
過失割合:当方20%(推定)
《弁護士依頼の経緯》
治療終了が間近になった段階で、いなば法律事務所に法律相談の申込みを頂いた交通事故です。
法律相談の後、そのまま、弁護士に交通事故の解決をご依頼頂きました。
《弁護士の活動①~後遺障害等級併合14級の認定取得》
後遺障害等級認定申請により、
①頚部痛や上肢のしびれなど、②腰部付近の痛み、③胸部の痛み、について、それぞれ、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」の認定を得ることができました。
3部位あわせて、「後遺障害等級併合14級」の認定となります。
《弁護士の活動②~示談交渉→最終解決》
後遺障害等級併合14級の認定を得た後、相手方保険会社との間で、示談交渉を開始しました。
当初、相手方保険会社が回答してきた損害額は、約510万円でした。
ここからの上積み交渉は非常に難航しました。
結果的には、
双方が、訴訟になった場合の予想金額を踏まえ(相手方保険会社の担当者も、かなり実務経験の豊富な担当者であり、訴訟になった場合の予想金額を立てていた様子でした。)、
過失相殺を行い、かつ相手方保険会社が既に支払っていた金額「約205万円」を控除して、
新たに、ご本人様が「約270万円」を受領する形で、示談解決となりました。
弁護士と相手方保険会社の双方が、訴訟になった場合の予想される判決認容金額を読み合って、
結論として合意した金額なのですが、
逆算すると、損害額「約595万円」が認定されたものと推定されます。
《解決にあたっての弁護士費用のご本人様負担なし》
本件交通事故の解決は難航しました。
しかし、弁護士費用特約のご利用により、ご本人様の弁護士費用負担なく、最終解決ができました。
この事案の相手方保険会社は、一般的に、訴訟経験が豊富というか、担当者にもよりますが、訴訟になった場合の賠償金額をかなり具体的に読んでいるな、と感じられることが多いです。
このあたりについては、保険会社ごとにかなり違いが見受けられます。
(例えば、示談のほうが訴訟で予想される賠償額よりも有利に解決できる場合もありますし、一律に賠償額をカットしてきて、具体的事情をきちんと分析していないのではないかと思われる場合もあります。)
熊本県内の交通事故事案を中心に、示談交渉をしていると、
保険会社のみならず、その中でも特定の担当者に何件も示談交渉がかかる、ということが多々あります。
保険会社や担当者ごとの傾向も踏まえた交渉戦術が、有効と考えております。