事例719
交通事故訴訟★熊本県天草市・30代女性・むち打ち症ほか→訴訟提起の上、治療費等を除き「約100万円の和解金を受領」する形で和解解決
被害者:30代女性、熊本県天草市在住
治療状況:熊本県内の病院に、入院3日、通院約2か月(実通院日数:約5日)
《弁護士への法律相談の経緯・本件交通事故における問題意識》
保険代理店様から、ご紹介を受けて、熊本県天草市から、いなば法律事務所に法律相談にお出でになりました。
弁護士にて検討させて頂いたところ、相手方の保険会社と示談交渉を行っても、
傷害慰謝料につき、入通院実日数を基準とすると20万円程度、通院日数が少ない点を度外視しても40万円程度、
家事従事分の休業損害を加えても、そこからさほど大差ない金額での示談しかできないものと考えられました。
事故規模がそれなりにあったことも踏まえると、その金額では、ご本人様に生じた支障を考えると、あまりに低額と考えられました。
《弁護士による解決~熊本地方裁判所への訴訟提起→訴訟上での和解解決》
そこで、熊本地方裁判所(支部を含む。)に、訴訟提起して、本件交通事故の実情に沿った、適切な解決を図ることとしました。
保険会社側も、訴訟において、強く争ってきましたが、
最終的には、裁判所から、
・傷害慰謝料(入通院慰謝料)として約55万円
・家事従事に対する休業損害として約35万円
など、治療費等を除き、「約100万円の和解金」を受領する形で、和解勧告がなされました。
ご本人様と相手方の双方が、裁判所の和解案を受け入れ、裁判所和解案のとおりの内容で、和解による事故解決となりました。
《弁護士のコメント》
熊本県内を中心に多数の交通事故事件を扱ってきた弁護士の経験では、
天草地方は、むち打ち治療において、十分なリハビリをしてくれる病院がほとんどなく、熊本市内と比較して、かなり問題があると考えております。
いなば法律事務所では、天草地方からの交通事故事件のご依頼をしばしば頂いておりますが、天草地方における被害者様は、熊本市内の同規模の交通事故の被害者様と比較して、通院治療に、お困りのことが多く、大きな問題であると考えております。