事例316
2017/03/23
被害者:30代女性、熊本市北区在住
事故態様:追突
傷病内容:頚椎捻挫、腰椎捻挫
《ご依頼の経緯》
トラックに追突された方からのご依頼です。
整形外科での通院治療中から弁護士にてサポートさせて頂きました。
当初に通院されておられた整形外科と相性が悪く、途中の転院についても、弁護士にてサポートいたしました。
また、相手方保険会社から治療打ち切りをされたところ、治療打ち切り後の対応方法についても、弁護士にてサポートさせて頂いております。
《弁護士による解決① 後遺障害等級の獲得》
トラックに追突された事故でもあり、ご本人様には後遺症が残ってしまいました。
そこで、転院先の整形外科から後遺障害診断書を取り付け、自賠責保険に対し、被害者請求にて、後遺障害の等級認定を申請しました。
整形外科医から後遺障害診断書を取り付けるだけでなく、
・トラックに追突された事故であること
・当方車両の損壊状況が大きいこと
・MRIの読影結果を示す画像診断報告書上の所見があること
などを指摘し、後遺障害等級14級9号が認定されるべき事案であることを、弁護士の意見書にて主張しました。
自賠責保険被害者請求の結果、弁護士意見書にて意見を述べたとおり、
・頚椎捻挫後の頚部痛等
・腰椎捻挫後の腰部痛~下肢痛・シビレ等
について、「局部に神経症状を残すもの」として14級9号(あわせて併合14級)の後遺障害等級が認定されました。
この時点で、後遺障害分として自賠責保険から保険金75万円を先行回収しております。
上記75万円は、通常は、相手方保険会社との示談金に含まれますが、本件では、この時点で先行して回収しました。
《弁護士による解決② 保険会社との示談交渉》
認定を受けた後遺障害等級併合14級を前提に、ご本人様を代理して、弁護士が相手方保険会社と示談交渉を開始しました。
交渉の結果、
「当方主張額満額の」合計約350万円の損害額認定を勝ち取りました。
主婦でもなく、休業もされていなかったので、休業損害が発生しませんでしたが、
・治療費:約70万円(治療打ち切り後の治療費も回収)
・傷害慰謝料(入通院慰謝料):約100万円(治療打ち切り後~症状固定日までの分も含め裁判基準満額)
・後遺障害逸失利益:約65万円
・後遺障害慰謝料:約110万円(裁判基準満額)
など、治療打ち切り後に対応する分もきちんと回収することが出来ました。
自賠責保険から先行回収した保険金75万円や、相手方保険会社が既に支払った金額を除いた、新たな受領額は、約205万円となります。
示談交渉開始時~示談書締結までの期間は「1週間強」でした。
《弁護士費用について》
弁護士費用特約のご利用により、ご本人様が弁護士費用を負担されることなく、無事、解決ができました。
《弁護士のコメント》
当初、通院されていた整形外科とご本人様の相性が悪い事案でした。
整形外科に関して申し上げると、一般には知られていないことですが、整形外科ごとの治療のレベルや後遺障害診断書の内容(きちんとやるべきことをやってくれない医師も多いです。)などは全然、違います。
もちろん、全ての整形外科について分かる訳ではありませんが、このあたりのアドバイスが、ある程度、出来るのも、交通事故事案を多く扱う、地元熊本の弁護士の強みと考えております。