事例373
2017/07/28
依頼者:男性、熊本市在住
傷病名:前頭蓋底骨折、脳挫傷、気脳症、外傷性くも膜下出血、急性硬膜下血腫など
県外のご家族から相談申込いただいた事案です。
ご本人様が病院と対立してしまい、治療が中途半端な状態となっていました。
また、後遺障害診断書の取得も困難と思われました。
ご依頼をお受けした後、弁護士がご本人様に同行して、最初に救急搬送された病院に赴き、脳神経外科医に後遺障害診断書の依頼をしました。
医師から、高次脳機能障害に詳しい病院に紹介・予約をしていただき、
・FAB(前頭葉機能検査)
・WAIS-Ⅲ(ウェクスラー成人知能検査)
といった各種検査を受けたり、かなり詳細な後遺障害診断書・神経系統の障害に関する医学的意見を作成いただくことができました。
その上で、弁護士にて、
・弁護士意見書
・後遺障害診断書
・頭部外傷後の意識障害についての所見
・神経系統の障害に関する医学的意見
・日常生活状況報告
その他資料を揃えて、自賠責保険に被害者請求の形で、後遺障害等級認定申請を行いました。
後遺障害等級認定申請後も、自賠責損害調査事務所からの各種の指示にきちんと対応しました。
その結果、
自賠責保険審査会高次脳機能障害専門部会の審議に基づくものとして、
・後遺障害等級3級3号「神経系統の機能又は精神に著しい障害を残し、終身労務に服することができないもの」
の認定を獲得できました。
自賠責保険からは、後遺障害分の自賠責保険金2219万円を回収できました。