事例532
交通事故示談★熊本市東区・40代自営業男性・後遺障害等級併合14級につき、損害額合計約510万円の認定を取得して示談解決
被害者:40代男性、熊本市東区在住
職業:自営業
受傷内容:頚椎捻挫、手首捻挫など
治療状況:熊本市内の整形外科・外科ほかに約8か月半通院(実通院日数:約125日)
後遺障害診断書上の所見:スパーリングテスト(右陽性)、ジャクソンテスト(右陽性)、頚椎運動障害、手関節運動障害など
後遺障害等級:14級9号「局部に神経症状を残すもの」×2か所
事故態様:熊本市内でオートバイ運転中に後方から追突された交通事故
《弁護士依頼の経緯》
相手方に弁護士が選任され、いなば法律事務所にインターネット経由で、法律相談を申し込まれました。
法律相談を経て、弁護士依頼となりました。
《弁護士による解決①~後遺障害等級の認定取得》
弁護士から、主治医に後遺障害診断書の作成依頼をしました。
後遺障害診断書の取得後、事故態様を示す資料や弁護士意見書を付して、自賠責保険に被害者請求の形で、後遺障害等級認定の申請を行いました。
認定申請の結果、
・頚椎捻挫後の後頚部より両肩の痛み、頭痛、手指の知覚異常などについて、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」
・手の関節打撲後の痛みについて、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」
の、合計2か所に、後遺障害等級の認定を得ることができました。
あわせて併合14級の後遺障害等級となります。
この時点で、自賠責保険から、後遺障害分の自賠責保険金75万円を先行して回収しました。
上記75万円は、保険会社との交通事故示談では、通常は、最終支払額に含まれる金額です。
本件では、この時点で、先行して回収しております。
《弁護士による解決②~相手方弁護士との示談交渉と最終解決》
後遺障害等級併合14級の認定を得ましたので、後遺障害があることを前提に、相手方弁護士と、弁護士間にて、示談金の交渉を行いました。
弁護士間の示談交渉の結果、
・自営業の休業損害:約70万円
・傷害慰謝料(通院慰謝料):約120万円(むち打ち症の場合の裁判基準慰謝料額約105万円より多い金額です。)
・後遺障害逸失利益:約125万円
・後遺障害慰謝料:110万円(裁判基準満額)
など、合計約510万円の損害額認定を得ることができました。
保険会社からの既払い金や先行回収した75万円を除く、最終支払額は約240万円です。
《弁護士費用の負担なし》
弁護士費用特約が適用される交通事故でした。
弁護士費用は特約からその全額をまかなうことができましたので、ご本人様の弁護士費用のご負担はありませんでした。
《弁護士のコメント》
一般論として、自営業の方の休業損害や逸失利益は、収入が減らないように頑張られることや資料関係の不備などから、交渉が簡単にはいかないことが多いです。
本件では、相手方に弁護士が選任されていましたが、交渉で有利な決着をすることができ、弁護士としても、満足のいく示談結果となりました。