事例505
交通事故訴訟★熊本市東区40代女性・後遺障害等級14級9号・示談段階の保険会社提示約100万円→約460万円で訴訟上の和解により最終解決
被害者:40代女性、熊本市東区在住
傷病名:外傷性頚部症候群など(むち打ち)
後遺障害等級:14級9号「局部に神経症状を残すもの」
事故態様:熊本市内で信号待ち停車中に後ろから追突された交通事故
当方過失割合:0%
示談段階の保険会社の提示額:約100万円
(上記に加えて、後遺障害分の自賠責保険金75万円を、いなば法律事務所にて先行回収済み)
《ご依頼の経緯》
相手方保険会社から、治療打ち切りを示唆された時点で、弁護士にご相談をいただきました。
法律相談後、そのまま、弁護士依頼となりました。
《弁護士の活動①~治療期間の延長》
ご依頼後、約6か月の治療延長ができました。
《弁護士の活動②~後遺障害等級認定の取得と自賠責保険金の先行回収》
治療終了を待って、弁護士にて、自賠責保険に被害者請求の形で、後遺障害等級認定申請をしました。
その結果、
・外傷性頚部症候群に伴う頚部~両頚肩痛、上肢の痺れ、頭痛、めまい、目がかすむ等の症状について、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」の認定を取得しました。
この時点で、自賠責保険から、後遺障害分の自賠責保険金75万円を先行回収しました。
上記75万円は、保険会社との示談においては、通常、最終示談金に含まれることが一般です。
《弁護士の活動③~訴訟と最終解決》
後遺障害等級14級9号を前提として、弁護士にて、相手方保険会社と示談交渉を開始しました。
相手方保険会社の示談提示額は、後遺障害分の自賠責保険金75万円や保険会社が既に支払っていた金額を除き、「約100万円」というものでした。
弁護士にて検討したところ、訴訟をすれば、はるかに高額の金額を回収できると判断されました。
そこで、熊本地方裁判所に、適正な解決を求め、訴訟提起を行いました。
訴訟では、
・現在も通院継続を余儀なくされていること
・本件事故後に被害者様(兼業主婦)が退職していること
などを、証拠を踏まえ、詳しく主張立証しました。
その結果、
裁判所より、示談交渉段階の保険会社提示「約100万円」から大幅に増額した、
既払い金や「先行回収した自賠責保険金75万円」に加え、「約460万円の支払での和解」が勧告されました。
裁判所の判断ですが、例えば、主婦としての休業損害(主婦休損)は約135万円の認定となっております。
双方が裁判所の和解案を受諾し、裁判所の和解勧告どおりの和解により、最終解決となりました。
《弁護士のコメント》
ご本人様からは、後日、丁寧なご挨拶とお菓子を頂戴しました。
解決内容にお喜びいただくことができ、弁護士・所員ともども、大変、うれしく思いました。
本件は、同種事案と比較しても、かなり良い解決ができたものと考えております。
今後とも、努力を怠らず、交通事故被害者の方にとって、ベストな解決をしていくべく頑張って参りたいと存じます。