事例495
交通事故訴訟★熊本県外(東京都)20代女性・保険会社提示「約45万円」→弁護士受任で「約690万円」を回収して解決
被害者:20代女性、熊本県外(東京都)在住
事故状況:熊本県合志市内でバイク走行中に自動車と衝突した交通事故
当方の過失割合:ご依頼時の保険会社主張2割→1割で解決
受傷内容:脛骨開放骨折、腓骨骨折、肘関節部打撲傷等
後遺障害等級:異議申立で14級9号「局部に神経症状を残すもの」取得
《弁護士依頼の経緯》
熊本県内に在住の親御様からのご相談でした。
娘様の交通事故について、保険会社から、既払い金を除いて「約45万円」の示談金の提示があるところ、金額が妥当かとの、ご相談でした。
弁護士にて、お怪我の内容や保険会社の示談提示内容を拝見させていただいたところ、そもそも後遺障害が認定されておかしくない事案であり、増額も高い確率で見込まれると判断されました。
弁護士の見立てをお話ししたところ、追って、娘様から弁護士依頼をいただきました。
《弁護士による解決①~後遺障害等級の取得》
娘様は、後遺障害も認定されないだろう、と諦めておられる様子もありましたが、弁護士にて、異議申立まで行いました。
骨折の変形癒合の程度などは後遺障害等級認定の基準に達していなかったものの、
・脛骨骨折や腓骨骨折の後の下腿の痛みや違和感などについて、後遺障害等級14級9号「局部に神経症状を残すもの」
の認定を取得することができました。
この時点で、自賠責保険から、後遺障害分の自賠責保険金「75万円」を先行回収しました。
この75万円は、保険会社との示談では、通常、最終回収金に含まれることが一般ですが、本件では、この時点で先行して回収しております。
《弁護士による解決②~訴訟による判決取得》
後遺障害等級認定結果を前提に、弁護士が、ご本人様を代理して、保険会社と示談金増額の交渉を行いました。
相手方は、既払い金を除き「約170万円」に示談金を増額してきました。
(自賠責保険から先行回収した75万円も考慮すると、実質的には「約245万円」への増額)
しかし、弁護士の目からみて、「約170万円」では過少に過ぎる示談金額と判断されました。
そこで、適正な賠償金を得ることを目指し、熊本地方裁判所に訴訟提起をしました。
訴訟では、
・元の勤務先への照会に基づく適正な休業損害の主張立証
・入院時に親御様の付添いが必要であったことの主張立証
などをはじめ、入通院慰謝料をめぐる主張立証や現在の残存症状の主張立証などを行いました。
結果的に、当方過失に対応する金額を過失相殺し、既払い金を控除した後で、「約560万円の支払を命じる判決」を取得しました。
当方の過失割合も、ご依頼時の保険会社提示2割ではなく、1割となっております。
最終的には、判決に基づき、遅延損害金や訴訟費用なども含め、「約615万円」を回収しました。
自賠責保険から先行回収した「75万円」を含めると、「約690万円」の回収となります。
東京都在住の娘様ご本人から「依頼して本当によかった」旨のお言葉を頂戴しました。
良い結果を出せたものと、弁護士・所員一同、とても嬉しく思いました。