被害者：３０代女性、熊本県上益城郡在住 
交通事故の概要：熊本県内での追突事故
後遺障害等級：１４級９号「局部に神経症状を残すもの」（当事務所にて申請・認定取得） 


《弁護士依頼の経緯》 
交通事故の発生直後に、弁護士にご相談頂いた事案です。 
法律相談から約１０か月後、弁護士に依頼したいとのご意向を頂き、受任しました。 


《弁護士依頼後の経過》 
受任したのは、治療終了が間近い段階でした。 
骨挫傷があり、頚椎捻挫後の症状について神経症状１４級９号の認定を受けられるものと判断されました。
骨挫傷とは、基本的に、骨折ではなく骨の中の内出血のことです。 

いなば法律事務所では、後遺障害等級認定申請は自賠責被害者請求の形で行うことが多いのですが、この交通事故での自賠責保険会社（Ａ）と任意保険会社（Ｂ）とを比較したところ、任意保険会社（Ｂ）を通じた事前認定の方が、経験上、後遺障害等級の認定を得やすいのではないかと判断されました。 

資料等にあたった訳ではないので具体名は伏せますが、交通事故を後遺障害等級認定申請から手掛けている弁護士の中で、後遺障害等級認定が厳しいのではないかと言われている会社があります。
当事務所の経験上も、やはり当該会社（Ａ）に関しては認定が厳しいのではないかと感じていました。 


《弁護士依頼の結果～示談交渉と最終解決》 
いなば法律事務所にて、被害者様を代理して任意保険会社（Ｂ）を通じた事前認定の形で、後遺障害等級１４級９号の認定を得ました。
その後、認定された後遺障害等級を踏まえて、相手方任意保険会社（Ｂ）と、弁護士にて、示談交渉をしました。 

相手方任意保険会社（Ｂ）からは既払い金を除き約２５０万円での示談を打診され、ご依頼者様もそれだけ貰えるならば示談をしても構わないといったご様子でしたが、当事務所の示談交渉の経験上、妥当な金額ではないと思われました。 

そこで、再交渉をお勧めし、結果として、既払い金を除き約３２０万円での示談解決となりました。 


《ポイント》 
医証を検討したところ、骨挫傷があることが分かったので、この点を踏まえた後遺障害診断書の作成を主治医にお願いしました。
知覚・反射は正常との所見でしたが、当事務所の予想どおり、後遺障害等級の認定を得ることができました。 
示談交渉にあたっては、他事例での経験を踏まえた相場感がありましたので、交渉で割合スムーズに、適切と思われる金額で折り合うことができました。