事例111
交通事故示談★熊本市東区・後遺障害等級併合12級の女性につき「約694万円」を回収して示談解決
被害者:40代女性、熊本市東区在住
《事案の特色》
熊本県外(佐賀県)で、歩行中に車にはねられた交通事故です。
相手方は、かなり強硬に賠償金額を争ってきました。
なお、経験上、任意保険(共済)によっては、会社名等を見ただけで、交渉が難航すると予想できる先が複数あります。
本件交通事故の相手方保険は、弁護士の経験上、支払額が低く、争いになることが多い保険でした。
《交通事故解決の経緯》
いなば法律事務所の弁護士にて、後遺障害等級認定申請からサポートさせて頂き、
・ 顔面の傷跡につき「外貌に醜状を残すもの」として12級14号
・ 上肢のしびれ等につき「局部に神経症状を残すもの」として14級9号
・ 腰痛や下肢のしびれ等につき「局部に神経症状を残すもの」として14級9号
あわせて併合12級の後遺障害等級の認定を受けることができました。
この時点で、後遺障害分の自賠責保険金「224万円」を回収しました。
上記224万円は、通常の交通事故の示談では、最終の解決金に含まれることが一般的ですが、今回はこの時点で先行して回収しております。
後遺障害等級認定の結果を受け、相手方の任意保険と示談交渉をしましたが、相手方任意保険は自社の既払い金(主として治療費)のほか、新たに「約100万円」しか支払わないと、かなり強硬な姿勢でした。
弁護士にて一見したところ、これで示談することはあり得ない金額と判断されました。
ご依頼者様との打合せの結果、示談での解決を志向することになりましたが、相手方任意保険との直接交渉による解決は困難と判断されました。
そこで、交通事故紛争処理センター(福岡)に和解あっせんを申し立ることにしました。
《交通事故紛争処理センターへのあっせん申立の結果》
交通事故紛争処理センターでは、訴訟に準ずる形で各種資料を揃えて、弁護士より主張立証をしました。
相手方の任意保険も、熊本市内の弁護士を選任して争ってきました。
紛争処理センターの担当弁護士と稲葉弁護士・保険会社側弁護士で交渉を続け、
最終的に、任意保険が新たに「約470万円」を支払う形で示談解決ができました。
当初の任意保険の提示額約100万円の「約4.7倍」の金額です。
弁護士にて先行回収した自賠責保険金と合せた回収額は「約694万円」となります。