事例131
交通事故訴訟★熊本市東区・20代男性・神経症状併合14級につき、「労働能力喪失率9%」を前提に、新たに「賠償金約440万円」を回収して解決
被害者:20代男性、熊本市東区在住
交通事故の概要:熊本市内で赤信号無視の車と出合い頭衝突した交通事故(車vs車)
《弁護士依頼の経緯》
ご本人様に、交通事故後の治療に対する不安等がおありになり、治療中から、いなば法律事務所に法律相談とご依頼を頂きました。
《弁護士の活動①~後遺障害等級認定の取得》
いなば法律事務所にて、治療中からご本人様をサポートさせて頂きました。
症状固定後の後遺障害等級認定申請においても、
弁護士にて、自賠責保険に被害者請求の形で後遺障害等級認定申請を行いました。
その結果、
後遺障害等級併合14級の認定を取得しました。
認定された後遺障害等級の内訳は下記のとおりです。
・頚椎捻挫後の後頚部痛などの症状について14級9号
・腰椎捻挫後の腰痛などの症状について14級9号
この時点で、自賠責保険から、後遺障害分の自賠責保険金として、先行して「75万円を回収」しました。
上記75万円は、通常の保険会社との示談では、「最終の示談金に含まれている」ことが一般的です。
本件交通事故では、この時点で、弁護士にて、先行して回収しました。
《弁護士の活動②~熊本地方裁判所への訴訟提起→裁判上での和解解決》
相手方任意保険会社と示談交渉を行いましたが、対応は遅く不誠実なものでした。
そのため、話し合いでの満足のいく事故解決は望めないと判断し、
熊本地方裁判所に適切な賠償額の認定を求めて、訴訟提起をしました。
訴訟においては、弁護士にて、医学知識を踏まえた主張立証などを展開しました。
その結果、尋問をする前の段階で、裁判所から和解案が示され、裁判所和解案に従った形での和解解決となりました。
和解金額は、「既払い金を除き約440万円」でした。
弁護士としては、通常の神経症状併合14級事案と比較して、高額な和解ができたものと判断しております。
また、保険会社との通常の示談では「自賠責保険からの金額を含めた賠償金額」で、示談がなされることが多いと思われますが、
本件交通事故では、自賠責保険から、後遺障害等級認定の取得に伴い「先行して75万円を回収」しており、
この金額を加算すると、弁護士受任後に得た賠償金は「既払い金を除き約515万円」となり、更に高額なものとなります。
その他、本件和解において特筆すべき事情は以下のとおりです。
① 休業損害
治療途中で失業してしまいましたが、事故日~症状固定日まで約230日間の休業損害の認定を得ることができました。
② 逸失利益
併合14級の労働能力喪失率は、いわゆる弁護士基準・裁判基準では「5%」とされていますが、本件では労働能力喪失率「9%」との認定を得ました。
《弁護士費用の依頼者負担がない事故解決ができました》
本件交通事故は、弁護士費用特約が適用される事故でした。
そこで、弁護士費用は、特約からその全額をまかなうことができました。
そのため、ご本人様の弁護士費用負担なく、交通事故の解決に至ることができました。