事例133
交通事故示談★熊本市東区・女性・むち打ち・併合14級について、損害額410万円超の認定を得て示談解決
被害者:60代女性、熊本市東区在住
交通事故の概要:熊本市内で右折待ち停車中に追突された交通事故(車vs車)
傷病名:外傷性頚部症候群、腰椎捻挫(むち打ち症)
治療状況:熊本市内の病院に通院8か月強(実通院日数120日弱)
後遺障害等級:併合14級(14級9号「局部に神経症状を残すもの」×2部位)
《弁護士相談の経緯》
任意保険会社から、今月いっぱいで治療を止めて欲しいと言われている。
交通事故に遭った直後にくらべれば、だいぶ良くはなったが、まだ症状が残っているので、どうすれば良いか。
と、弁護士にご相談を頂いたのが、ご依頼のきっかけでした。
《弁護士依頼後の経過》
いなば法律事務所にて、後遺障害等級認定申請からサポートさせて頂き、
・ 外傷性頚部症候群後の症状につき14級9号
・ 腰椎捻挫後の症状につき14級9号
あわせて併合14級の後遺障害等級認定を得ました。
この時点で、自賠責保険から「後遺障害分75万円」を先行して回収しました。
上記75万円は、保険会社との通常の示談では、最終の解決金に含まれていることが一般的ですが、本件交通事故では、弁護士にて、この時点で先行回収しております。
《弁護士による示談交渉→最終解決》
後遺障害等級認定を得た後、訴訟にすることを踏まえて、相手方任意保険会社と示談交渉を行いました。
弁護士交渉の結果、「合計410万円超」の損害額の認定を得ることができました。
自賠責保険からの「先行回収分75万円」と任意保険会社の既払い金を除き、最終的に「約275万円」を任意保険会社に支払ってもらう形で、示談解決となりました。
《弁護士の感想》
稲葉弁護士としては、後遺障害診断書を見た時点で、後遺障害等級14級9号の認定可能性は大きいと判断した事案です。
しかし、ご依頼者様からは、事件終了時に、
「後遺障害診断書を頂く際、医師からは、後遺障害等級は認定されないのではないか。」
と言われた旨を伺いました。
後遺障害等級認定における実務的なことをご存じない医師の先生方が多いと思われますので、いなば法律事務所の社会的使命として、損害賠償実務の考え方や実際の判断基準について、医師の先生方に出来るだけお伝えしていく必要がある、と強く思いました。