事例1126
交通事故訴訟★死亡事故・高齢男性・熊本地方裁判所へ訴訟提起を行い、合計「6070万円強を回収」して解決
被害者:ご高齢の男性、熊本県内在住
結果:死亡事故
《弁護士の活動①~刑事裁判への参加》
ご遺族様としては、いきなり、大切な方がお亡くなりになったことにショックを受けるとともに、憤りを感じておられました。
いなば法律事務所の弁護士は、
「被害者参加制度」を利用して、刑事事件の裁判に参加し、
裁判所において、
・被告人(加害者)への質問
・ご遺族様の心情意見陳述
を行いました。
刑事事件は、あくまで、国家と被告人との裁判であり、ご遺族様は当事者ではありません。
しかし、一番、傷ついておられるのはご遺族様と思います。
いなば法律事務所は、死亡事故のご遺族様の心情を、少しでも、刑事事件に反映させるべく活動を行いました。
また、
刑事事件の結果等は、後日の民事裁判において、しばしば重要な証拠となります。
そこで、後日の民事裁判を見据え、被告人が自分の有利なように事実を曲げることがないよう、しっかりと監視するとともに、可能な限り、真実を証拠化しておきたいという目的もありました。
《弁護士の活動②~熊本地方裁判所への民事訴訟の提起と判決》
一般に、死亡事故においては、保険会社の提示額が十分でないことが多々あります。
本件事故でも、交通死亡事故や重傷事故を扱ってきた弁護士の経験上、不十分な賠償額になることが濃厚に予測されました。
また、ご遺族様としては、きちんとした結果を求めたいという気持ちもありました。
そこで、いなば法律事務所の弁護士は、
ご遺族様と協議した上で、熊本地方裁判所に民事訴訟の提起を行いました。
民事訴訟においては、
亡くなられたご本人様の年金収入をどう評価するかや、
被告側が、亡くなったご本人様にも過失が少しはあると主張したところ、ご本人様にはいくぶんかでも過失があるのか、
などが問題となりました。
弁護士は、ご遺族様と協議しながら、弁護活動を行い、
結果として、「ご本人様には過失がない」ことが判決で示されました。
また、判決において認容された遅延損害金や弁護士費用相当額なども含め、
最終的には、被告側保険会社から、合計「6070万円強を回収」して、交通事故の民事問題の解決となりました。
死亡事故については、ご遺族様の悲しみが伝わって参りますので、弁護士としても、とても辛いものがあります。
その中で、弁護士としては、弁護活動を通じて、ご遺族様の心情を、少しでも、形に出来たものと考えております。