事例368
2017/07/17
被害者:20代男性、熊本市東区在住
傷病名:外傷性頚部症候群、腰椎捻挫(むち打ち症)
治療状況:整形外科と整骨院を併用。整骨院施術料の未払あり。
事故態様:熊本市内で原動機付自転車を運転し、赤信号で停止していたところ、後方より四輪車に追突された事故(物損の損害額は軽微)
後遺障害等級:なし
《事案の概要》
相手方保険会社から治療費の一括払を解除された上、弁護士を入れられてしまった事案です。
相手方弁護士からは、車両の損傷状況が軽微であるとして、「約50万円の示談金支払」での解決を通告されていました。
また、整骨院施術料が一部未払となっていました。
《弁護士による解決①~整骨院との交渉》
受任後、ご本人様に弁護士が同行して、施術料が一部未払となっていた熊本市内の整骨院へ赴きました。
弁護士にて柔道整復師の先生に事情をお話しして、未払いの施術料につき、
「自賠責保険への被害者請求で認定された金額を越えて、ご本人様に請求することはしない」
旨の確認書(念書)を書いて頂きました。
《弁護士による解決②~自賠責保険への被害者請求》
整骨院から未払いとなっていた施術料について、整骨院に施術証明書を書いて頂きました。
その上で、その他の必要書類とともに、弁護士にて、自賠責保険に被害者請求を行いました。
自賠責保険からは、
「未払いの施術料約7万円を含め」、慰謝料など合計約80万円を回収できました。
自賠責保険からの支払額は、通常の保険会社との示談では、最終支払金額に含まれることが一般です。
本件でも、相手方弁護士からの約50万円の示談金提示には、自賠責保険からの支払額が含まれていました。
※結果として、一部の示談金をこの時点で回収したことになります。
《弁護士による解決③~相手方弁護士との交渉~示談解決》
裁判基準に沿って金額を検証したところ、自賠責保険からの回収額では不足する部分がありました。
そこで、稲葉弁護士が、相手方弁護士に対し、追加で約20万円の示談金支払を求めて、交渉を行いました。
弁護士間交渉の結果、
ほぼ当方の請求どおりの約20万円の追加支払で、示談解決となりました。
※ 傷害慰謝料は裁判基準での計算となります。
結果的に、
自賠責保険と相手方保険会社からの追加支払で、「約100万円の回収」となります。
ご依頼を頂いた時点の相手方弁護士の提示「約50万円」(自賠責保険からの支払額も含む。)→「約100万円」
と「約2倍」の賠償金を回収する形で、交通事故の解決ができました。
《弁護士による解決④~整骨院との問題解決》
弁護士から、整骨院に対して、自賠責保険への被害者請求で認定された施術料の金額を伝え、整骨院の確認を頂いた上で、支払いをして、整骨院との問題も解決しました。
《弁護士費用のご本人様負担なし》
本件は、弁護士費用特約がご利用できる交通事故でした。
弁護士にて、弁護士費用特約の保険会社には、本件の事案の概要を告げて、本件に対応する弁護士費用がきちんとカバーされるように交渉しました。
その結果、弁護士費用の全額を弁護士費用特約でまかなうことが出来、ご本人様に、交通事故解決にあたっての弁護士費用のご負担は生じませんでした。
《弁護士のコメント》
一歩、対応を間違えれば、錯綜して訴訟となるような事案でしたが、無事、スムーズな解決ができました。
また、地元熊本の弁護士ならではと思いますが、速やかに現場に赴いて必要な交渉が出来たのが、スムーズな解決につながったものと考えております。