事例1010
交通事故訴訟★熊本県御船町・後遺障害等級併合12級・男性につき、福岡高等裁判所で判決を得て、保険会社の既払い金を除き、合計「約2145万円」を回収して解決
被害者:男性、熊本県御船町在住
後遺障害等級:併合12級
示談段階での保険会社提示:約600万円
弁護士による最終回収額:約2145万円
※ いずれも保険会社による既払い金を除いた金額です。
裁判所が認定した過失割合:当方20%
《弁護士の活動~福岡高等裁判所で判決を得て最終解決》
保険会社が、示談交渉段階で、自賠責保険金を含めて「約600万円」での示談解決を主張した事案です。
事案を分析した結果、
これでは到底、正当な金額とは言えないと考えましたので、
自賠責保険から先行して「224万円を回収」した上で、
熊本地方裁判所に訴訟提起をしました。
加害者側(実質的には、保険会社)は、後遺障害等級が不当な認定であるなどと、激しく争ってきました。
保険会社側の訴訟活動には、診療録等に基づいた冷静な主張もありましたが、
尋問においては、それは言い過ぎなのではないかと思われる程、
被害者様と、代理人弁護士とのやり取りも含めて、詳細な反対尋問を行ってきました。
結果的には、
後遺障害等級認定基準と残存症状の結びつきや医学鑑定に基づく当方の主張立証活動が功を奏し、
熊本地方裁判所から、加害者側に「約1680万円」と遅延損害金等の支払を命じる判決を取得しました。
ところが、予想したとおり、
保険会社側は、地方裁判所の判決内容が不当であるとして、福岡高等裁判所に控訴をしてきました。
しかし、
福岡高等裁判所からも、熊本地方裁判所の判決を是認する旨の判決がなされ、
保険会社側は、遅延損害金(本件交通事故に適用される遅延損害金利率は5%です。結果的に遅延損害金のみで約235万円となりました。)を余計に支払う結果に終わりました。
弁護士による最終的な回収額は、
①自賠責保険金:224万円
②高裁判決を踏まえた追加回収金:約1925万円(うち遅延損害金:約235万円)
合計:約2145万円
となります。
※ 金額は概数となります。
被害者様からは、終了面談時に、立派なお菓子を頂きました。
被害者様に、ご満足頂けたものと、弁護士及び所員一同、大変うれしく思っております。
弁護士としても、主張立証に苦心した事案でしたが、最終的には、大きな成果を出せたものと考えております。