事例378
2017/08/14
被害者:80代男性、熊本市東区在住
後遺障害等級:なし
《事案の概要》
熊本市内で追突事故に遭われた方の事案です。
最初はご家族からお話をお伺いしました。
弁護士費用特約の適用があることから、最終的に、ご本人様からご依頼をお受けしました。
相手方には、保険会社側の弁護士が選任され、激しく対立することが見込まれました。
《弁護士による解決》
ご依頼をお受けした後、ご本人様を代理して、相手方の弁護士と示談交渉をしました。
率直に言って、裁判となった場合、病院の診断書と整骨院の施術部位との相違等があり、裁判所が認定する損害額が75万円を下回ってもおかしくない事案と判断されました。
その点をご本人様とご家族様にご説明した上で、相手方弁護士と示談交渉をした結果、損害額を約85万円とする形で、示談解決に至ることができました。
保険会社が既に支払った金額を除いた、新たな受領額は40万円強となります。
《弁護士のコメント》
少額事案ですが、弁護士費用特約をご利用されましたので、ご本人様の弁護士費用負担はなく、解決できました。
当初のご家族様のお考えは異なりましたが、このまま訴訟をされた場合、裏目に出る可能性が高かったので、その点をご説明し、現在の事情を基礎にすれば、結果的に良い解決ができたものと考えております。
通常の方は、訴訟になった場合の強み(賠償金を増額させる要素)と弱み(賠償金を減額させる要素)を把握されておられないことがほとんどですので、その点をきちんとご説明して、その中で妥当な解決を図れた、という意味で、弁護士にご依頼頂いたメリットはあったと思います。
もちろん、事故直後から、弁護士にご相談されておられれば、もっと違った解決に至った可能性がありましたので、その点は、非常に残念に思いました。